環境戦略
Sustainability
考え方
サプライチェーン全体でCO2排出削減と循環型ビジネスを進め、カーボンニュートラル社会とサーキュラーエコノミー社会の実現を目指します。
外部環境
気候変動の影響で、当社を取り巻く環境は大きく変化しています。サプライチェーン全体で環境負荷を削減する意識が高まっており、EVやハイブリッド車、最新技術を取り入れた車両の提供がますます求められています。また、サーキュラーエコノミーの重要性が増し、環境に優しい車両と持続可能な移動サービスの提供が求められています。
現状と課題
外部環境の変化に伴うお客さまニーズに対応するためには、充電インフラの整備、クルマのリユースなど資源循環への対応が必要不可欠です。また、技術革新の活用や市場の変化への迅速な対応を通じて、環境負荷を低減しつつコスト効率を高めることで、競争力を維持しながら持続可能なビジネスモデルを構築することが重要です。
脱炭素に向けた施策
環境マネジメント体制
EV責任者インタビュー
「EVと言えばSMAS」と呼ばれるようなリーディングカンパニーに導く
首都圏営業本部長 兒玉 龍治
EV責任者メッセージを読む
グローバルなEV動向と国内の現状
2025年4月に上海モーターショー視察の機会があり、中国のEV化の現実を目の当たりにしました。価格や装備、航続距離、さらにはデザインも日本を凌いでいる。上海中心部を走っているのはほぼEV。中国では、EVはもはや「当たり前」になってきているのです。対して今の日本はどうでしょうか?充電インフラの整備など解決すべき課題が多く、世界に比べてEV化のスピードは遅いと言えます。もちろん、世界に目を向けると米国関税政策の影響もありそのスピードは落ちましたが、それでも、電動化の流れが止まることはなく、抗うことはできません。我々が目指しているEVへの方向性と取り組みは決して間違っていませんし、困難であっても歩みを進め、業界をリードしていくことが重要だと考えています。
実証フェーズから実装フェーズへ移行
昨年度は、EV&カーボンニュートラル戦略を推進すべく、全国7都道府県で「SMAS e-PARK」を開催し、自治体とのビジネスも拡大しました。今後は、お客さまにEVを見て触っていただく実証フェーズから実装フェーズへとギアを上げていきます。これまで当社では、「EVを採用いただく」ことに主眼を置き、EVをいわば"点"として捉える傾向にありました。今後は、カーボンニュートラルをめざす手段の1つとして捉え、自社の取り組みも含めて"線"でつないでいかねばならないと考えています。
クルマ社会の発展と地球環境の向上に貢献する
我々が目指すのは単にEVを普及させることではありません。前述のとおりあくまでEVは手段であり、その本質は当社の経営理念である「クルマ社会の発展と地球環境の向上に貢献」することです。モビリティにおけるお客さまの経営課題を解決し、社会貢献へと繋げていく――この精神を我々一人ひとりが持ち、最適な仕組みをお客さまに訴求していくことが重要です。
EVと言えばSMAS
私も日頃、営業現場でお客さまから「EVはまだ早い」「様子をみてから」というご意見をよく伺いました。一方で、「環境対策には興味がない」という話は聞いたことがありません。つまり、「EVには興味はあるが、何から手を付けたらいいかわからない」というのがお客さまの本音ではないでしょうか。
完璧な正解はありませんが、お客さまの実情を知り、"リース"に拘ることなく経営課題をひとつひとつ解決に導いていく。時には、お客さまのニーズに最適なものを「一気呵成」というより「部分最適」で取り入れていくことも必要でしょう。そのため2025年度に、「気候変動リテラシーの向上」と「脱炭素社会への貢献」を目的とした新たな研修・人財育成プログラム「SMAS Green-Lab.」も立ち上げました。社員のリテラシーを高め、単なる"営業"から"コンサルティング"への脱却を図っています。そのうえで、EV導入の障害を乗り越える道をこれからも社内外の協力を得て模索していきます。「EVと言えばSMAS」と呼ばれるようなリーディングカンパニーとなる日はそう遠くないと信じています。
※このインタビューは2025年9月に行いました
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「SMAS Green-Lab.」始動
気候変動リテラシー向上と脱炭素社会への貢献に向けた人財育成プログラム「SMAS Green-Lab.」
当社はこのたび、「気候変動リテラシーの向上」と「脱炭素社会への貢献」を目的とした新たな研修・人財育成プログラム「SMAS Green-Lab.(エスマス グリーンラボ)」を始動しました。この取り組みは、社員一人ひとりが気候変動に関する基本的な理解を深め、環境意識を基盤とした営業提案力を強化することを目指すものです。営業部門を起点に、全社への展開を計画しており、継続的かつ実効性のある仕組みとして構築していく方針です。
背景にある課題認識
当社にとって、気候変動や脱炭素化に対する取り組みは、社会的責任にとどまらず、今後の事業成長に不可欠な視点であると認識しています。企業としての持続可能性を高めるためには、社員が「なぜ今、脱炭素を目指すべきなのか」を理解し、自らの業務と環境課題との関わりを自覚することが重要です。そのため、私たちは教育・研修体制の整備を通じて、社員の環境リテラシーを高める基盤づくりに取り組んでいます。
SMAS Green-Lab.担当者による取り組み紹介
SMAS社員が紐解く、
SMAS Green-Lab.の使命
(左)EV&カーボンニュートラル戦略推進部推進
グループ 兼 サステナビリティ推進部推進
グループ 森本 貴子
(右)みらいデザイン部 佐藤 佑香
(左)EV&カーボンニュートラル戦略推進部推進グループ
兼 サステナビリティ推進部推進グループ 森本 貴子
(右)みらいデザイン部 佐藤 佑香
SMAS Green-Lab.についてもっと詳しく知る
「SMAS Green-Lab.」の概要と狙い
「SMAS Green-Lab.」は、以下の3つを主な目的とした研修・人財育成プログラムです。
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1. 気候変動対応・脱炭素化に関する基本知識の習得
気候変動のメカニズム、パリ協定などの国際的な枠組み、脱炭素に関わる政策や制度、EVなどについて、体系的に学ぶことを支援します。 -
2. 脱炭素化起点での顧客提案力の向上
当社が提供するEV、モビリティサービス、RMS(リスクマネジメントソリューション)、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)など、多様なサービスを脱炭素の視点から最適に組み合わせ、顧客価値の最大化を図る提案力を育成します。
このプログラムは、単なる知識の習得にとどまらず、「気候変動という地球規模の課題を、自社のビジネスにどう結びつけていくか」という実践的な視点を重視した設計となっています。 -
3. 環境省認定「脱炭素アドバイザー」資格取得支援
人財育成の具体的な施策の一環として、当社では環境省が認定する「脱炭素アドバイザー」資格の取得を積極的に推進しています。これは、社員が第三者機関によって認定される専門的な知識と実践力を有していることの証明となり、今後の顧客提案活動や企業間連携において、信頼性の高い人財としての役割を担うための重要なステップです。
資格取得にあたっては、社内での学習支援体制の整備や受験費用の補助、取得後の実務活用支援など、継続的なバックアップ体制を構築していきます。
今後の展望
「SMAS Green-Lab.」は、営業部門のみならず、本社部門・サービス部門など全社への展開を視野に入れたプログラムです。今後は、部門横断的な取り組みとして、全社での気候変動リテラシーの底上げを図ります。これにより、社員一人ひとりが「持続可能性」を自身の業務に内包した考え方を持ち、全社としての環境対応力を高めていくことを目指します。
※このインタビューは2025年9月に行いました
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カーボンニュートラルへの対応
当社は、「2050カーボンニュートラル」の実現に向け、Scope1,2,3の3つのスコープに分けて脱炭素施策を進めています。
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Scope1
社用車の台数の最適化とEV化の推進
Scope1は、社用車の使用に伴う直接的な排出量を対象としています。当社は、「クルマ社会の発展と地球環境の向上に貢献する」という経営理念のもと、脱炭素社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。その一環として、自社が提供する「車両最適化サービス」を活用し、社用車の削減を進めております。また自動車業界の一員として、自社が率先してCO2削減に取り組む姿勢を示すことが重要だと考え、社用車のEV化を加速させています。2025年度には62.8%をEVに切り替えており、2026年度までに73%、2030年度までには全車両のEV化を目指しています。
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Scope2
再生可能エネルギー由来の電力へ切り替え
Scope2は、事業所における電力や熱の使用に伴う間接的排出量を対象としています。本社を含むすべての事業所がテナントビルに入居しているため、使用電力を再生可能エネルギー由来に切り替えるのは難しい面もありますが、一つでも多くの事業所で再生可能エネルギー由来の電力を利用できるよう、テナントビルに働きかけています。国内における2025年度の再生可能エネルギー導入率は51.8%に達し、電力使用に伴うCO2排出量は2024年度に比べて13.9%削減することができました。
| 100%再エネルギー化 | 一部再エネルギー化 | |
|---|---|---|
| 住友三井オートサービス | 東京本社、大阪本社、北海道支店、南東北支店、千葉支店、名古屋支店、 富山支店、京都支店、神戸支店、姫路支店、岡山支店、高松支店、熊本支店、沖縄支店 |
横浜支店 |
| エース・オートリース | 関西支店 | 本社 |
| セディナ・オートリース | 東京本社、大阪営業部 | ー |
| マツダオートリース | 大阪営業部 | ー |
※2026年10月現在
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Scope3
お客さまのEV導入、普及拡大に向けた支援活動
Scope3は、カテゴリ1,2,3,5,6,7,13の間接的排出量を対象としています。当社からの直接的な排出ではないものの、サプライチェーン全体で占める割合が高く、脱炭素社会を目指すためには、特にウエイトが高いカテゴリ13の「リース資産(下流)の使用」に伴うGHG排出量の削減が必要不可欠です。そのため、当社はお客さまに向けてEVの導入計画や周辺サービスも含めた一体的なサポート(EVワンストップサービス)を提供しています。これにより、自動車リースにおけるお客さまのEV導入と普及拡大を積極的に推進し、サプライチェーン全体のCO2削減に貢献してまいります。
サーキュラーエコノミーへの対応
当社は、オートリース事業を通じて、資源の有効活用と環境負荷の低減を両立するサーキュラーエコノミーの実現に取り組んでいます。車両の調達から利用、回収、リユース・リサイクルに至るまでの各プロセスにおいて、ライフサイクル全体を見据えた取り組みを推進しています。特に、リース資産の長期利用や再流通を通じて、廃棄物の発生抑制と資源循環に貢献しています。
調達段階での取り組み
車両の調達段階においては、環境負荷の低減に配慮した車種の選定を推進しています。具体的には、低燃費車や電動車の導入を進めるとともに、サプライヤー行動規範の策定・展開などを通じて、持続可能な調達の推進に取り組んでいます。
利用段階での取り組み
利用段階においては、車両の効率的な利用と適切な運用管理を通じて、資源消費および環境負荷の低減に貢献しています。当社は、お客さまの利用実態やニーズに応じた車両台数の最適化や効率的な車両配置の提案を行うことで、資源の効率的な利用を促進しています。また、メンテナンスサービスや運用支援により車両の長期使用を可能とするほか、テレマティクス等を活用した車両管理や効率的な運用の支援を行っています。さらに、部品交換や整備の際にはリユース部品(グリーンパーツ)の活用を推奨することで、新品部品の使用を抑制し、資源消費の削減と廃棄物の発生抑制に取り組んでいます。
リユース・リサイクルの取り組み
契約満了後の車両については、適切な評価および整備を行った上で中古車リースとして再利用するなど、リユースを推進しています。また、再利用が困難な車両や部品については、提携する専門事業者を通じて解体・資源回収・リサイクルを行い、適正処理および廃棄物の削減に取り組んでいます。
リユースEVの取り組み
電動車の普及拡大に伴い、リース契約が満了したEVのリユースにも取り組んでいます。当社では、リース満了後のEVを回収・整備し、新たなお客さまへ再リースすることで、車両の長期活用を推進しています。さらに、走行距離や用途に応じて活用方法を変えることで、2次利用・3次利用を含めた段階的な利活用を進めています。また、自治体や企業との連携を通じて、近距離業務や構内利用、BCP対策など多様な用途での活用を推進し、リユースEVの活用領域の拡大に取り組んでいます。加えて、車載バッテリーについても蓄電池としての活用を視野に入れ、EVをライフサイクル全体で有効活用する循環モデルの構築を目指しています。

気候変動への対応(TCFD提言に基づく情報開示)
当社は、自動車産業の脱炭素への移行を支援する立場から、気候変動の影響に注目し、将来を見据えたEVリース事業を強化しています。中長期視点から評価したとき、2℃以下を含む複数のシナリオで分析を行いました。1.5℃と4℃のいずれのシナリオにおいても気候変動リスクはかなり限定的ですが、1.5℃シナリオでは当社にとって大きなビジネス機会になると考えているため、脱炭素に向けたEVリースの普及拡大に向けた戦略を強化しています。
| シナリオ | 重要課題 | 分類 | 当社影響 | |
|---|---|---|---|---|
| 短期 | 中長期 | |||
| 1.5℃シナリオ | 気候変動 (カーボンニュートラル) |
リスク | 小 | 小 |
| 機会 | 小 | 大 | ||
| 資源循環 (サーキュラーエコノミー) |
リスク | 小 | 小 | |
| 機会 | 小 | 大 | ||
| 4℃シナリオ | 自然災害 | リスク | 小 | 小 |
| 機会 | 小 | 小 | ||
| 自然環境・生物多様性 | リスク | 小 | 小 | |
| 機会 | 小 | 小 | ||
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